日本人の良き伝統と人情
昨日は、何だか日本人の良き伝統と人情が薄れていく寂しさを
味わい情けない思いをしました。
ほんの小さな思いやり、心遣い。
きめ細かな心配りは「日本人の美学」ですね。
これ等が薄れていくのは日頃から太変残念に思っています。
でも、反対のこともあった事を夜になって思い出しました。
確か、春も終わりごろだったような気がします。
都内の雑踏から少し離れた静かな町でした。
小じんまりしたマンションの3階にその日のお客様宅がありました。
インターフォンを鳴らすと直ぐに、今時の草食系男子が表れました。
30歳前後の大変好感度の高い若者でした。
今日は、独身男子のお引越しかと思いきや、お部屋は2DKにびっしりの
お荷物。
「大分やったのですが、どうも勝手がわからずお手上げ状態でした」と
言われるのですが…
積み上げた荷物も沢山あり、どうも、一人暮らしではないようで…
あちらこちらに女文字のピンクの付箋も。。。。
「実は出産で急きょ実家へ行ってしまって」とのことで、直に
パパになるそうな(目出度い)
例のピンクの付箋は、若い奥様の指示が書かれているのでした。
「しっかりもの」の奥様です。
早速、ペットボトルのお茶を頂戴しましたので鞄に入れて
作業開始!
欲しいわけではありませんが、やはり頂戴することは嬉しいもので
俄然、張り切り方も力の入り具合が違います(^^v
早くて丁寧がモットーのおばちゃんです、
難所はいくつかありましたが、予定よりも2時間ほど早く終了。
「こんなに早く終わるなんて感激しました」というようなお言葉を
頂き、帰り際にはマサカの「心付け」まで頂戴しました。
このようにお若い男性からチップを頂戴することは偶にあるのです。
その時はきっちりと「ぽち袋」に2千円が収められていました。
まだまだ日本人も捨てたものではないかもしれません。
そう、きっちり「ぽち袋」にご用意の場合が多いのですが
こんなことも…
若い男性が戸建に一人暮らし、次も戸建にお引っ越しとのこと。
その日は、二人で入りました。
でも、もう一人の方は本の梱包のみが作業内容でしたので
それが終れば帰ることになっていました。
(このような時は、最大所要時間があることがあります)
終了時間になっても彼女の仕事は終わりません。
ですから、その分もおばちゃんがやることに(泣)
かなりのお荷物で、段ボールも追加するほどです。
でも、何とか終了時間を少し過ぎて終了。
お客様の感謝の言葉と、都内の有名なお菓子店の可愛い箱に
「ケーキ」のお土産を頂きました。
おばちゃん達は作業を終了するとサインを頂きます。
…が、サインをして頂く時になってどうもお客様の様子が変。
コピー用紙折ったり畳んだり。。。
そして、ようやくサインをして頂いた用紙を手渡して頂くと同時に
「今日は本当に助かりました、少ないのですが本の気持ちです」と、
例の畳んだコピー用紙を渡されました。
これには本当に驚きと嬉しさが一杯。
で、もっと驚きは畳んだコピー用紙を開くと、
ナント!『新渡戸さん』だったのです〜♪